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ー初めてでも安心!訪問看護の流れをわかりやすく解説ー

訪問看護は、自宅で療養生活を送りたい方にとって、とても心強い存在です。しかし「訪問看護って実際にはどんな流れで始まるの?」「何を準備すればいいの?」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。この記事では、訪問看護の申し込みから利用までの流れを、初心者の方にもわかりやすくご紹介します。

訪問看護を始めるための基本的な流れ

訪問看護を受けるには、いくつかのステップを踏む必要があります。以下では、最初の相談から実際に訪問が始まるまでの流れを順を追って解説します。

1. 医師またはケアマネジャーへの相談

訪問看護は医師の指示に基づいて提供されるため、まずはかかりつけ医に相談することが第一歩です。要介護認定を受けている方は、ケアマネジャーにも相談しましょう。

– 医師に症状や希望を伝える
– ケアマネジャーに介護保険での利用を相談する
– 訪問看護が必要と判断されれば、次のステップへ

2. 訪問看護ステーションを選ぶ

相談後は、訪問看護を提供する「訪問看護ステーション」を選びます。地域によって複数のステーションがある場合もあるので、以下の点を参考に比較してみましょう。

– サービス提供エリア
– 対応可能な医療処置の内容
– 看護師の専門分野や経験
– 夜間・緊急時の対応の有無

ケアマネジャーが紹介してくれることも多く、紹介元と連携しながら選定を進めます。

訪問看護開始までのステップ

訪問看護ステーションを決めたら、次は利用に向けた準備や契約、具体的なスケジュール調整が行われます。訪問看護の提供には、利用者本人だけでなくご家族との協力も重要です。

3. サービス提供前の事前訪問(アセスメント)

契約前には、看護師が自宅を訪問し、健康状態や生活環境を確認する「アセスメント(事前評価)」を行います。ここでは、以下のようなことが話し合われます。

– 持病や症状の確認
– 介護者の有無や生活スタイルの把握
– 必要な医療処置の内容
– 利用者や家族の不安・希望の確認

この事前訪問が、その後の看護計画の土台となります。

4. 訪問看護指示書の発行と契約

アセスメント後、医師が「訪問看護指示書」を作成し、正式に訪問看護がスタートできる状態になります。同時に訪問看護ステーションと利用契約を結び、サービス内容や料金、提供日時などが決まります。

5. 看護計画の作成と訪問スタート

契約完了後は、看護師が利用者の状態に応じた「訪問看護計画書」を作成します。これは訪問内容や頻度、目標を明確にする大切な書類です。準備が整い次第、いよいよ訪問看護がスタートします。

訪問看護開始後の主な流れとポイント

訪問が始まった後も、状況に応じて柔軟に対応してもらえるのが訪問看護の特徴です。ここでは、利用が始まってからの流れを紹介します。

6. 定期的な訪問とケアの実施

看護師が決められたスケジュールで自宅を訪問し、必要なケアや処置を行います。内容は利用者の症状や希望により異なりますが、よくあるケア内容には以下のようなものがあります。

– バイタルチェック(血圧・脈拍・体温)
– 服薬管理や注射、点滴などの医療処置
– 食事・排泄・清潔保持などの日常生活支援
– リハビリや指導

訪問時間は30分〜1時間程度が一般的ですが、必要に応じて調整されます。

7. 状況の記録と報告・連携

訪問のたびに看護師は記録を残し、必要があれば医師やケアマネジャーに報告を行います。これにより、医療・介護のチーム全体が連携しやすくなり、より適切なサポートが可能となります。

8. 定期的な見直しとケア内容の調整

状態の変化に応じて、訪問看護計画は見直されます。回復が進めば訪問回数を減らすこともありますし、新たな症状が出ればケア内容を追加することもあります。

まとめ

訪問看護は、相談から訪問開始までいくつかのステップを経て進められますが、一つひとつ丁寧に進むため安心して利用できます。医師やケアマネジャー、訪問看護師がしっかりとサポートしてくれるので、不安を抱える必要はありません。事前の準備や説明も丁寧に行われるため、初めての方でも安心です。自宅での療養生活をより快適に、そして安心して過ごすために、訪問看護の流れを理解し、積極的に活用してみてはいかがでしょうか。

2025.06.27